蠍座の守護星である冥王星は山羊座29度付近を逆行中であります。これに呼応する天体は魚座の海王星です。これは精神の内なる変容を暗示するものでありますが、海王星は曖昧、冥王星は意識下の意識といった意味を持ちますので、自ら認識しにくいものの、心の奥の底で何かが変容をしてゆくといった暗示となります。これは個人にも当てはまりますが、多くは集団的無意識に作用します。この時期、蠍座にとっては副守護星である火星が乙女座を進むことで、人付き合いが盛んになって行くでしょう。特に仕事に関連した社会的人間関係が忙しくなる傾向となります。ここでは獅子座の金星が逆行している為に、あまり評価や出世といった事は考えないほうが良いでしょう。周囲からの評判というよりも、目の前の関係を大事にして行く事が有効であります。また、恋愛を示す座である魚座には長期間、土星と海王星が滞在し、恋愛には長期的安定を求めて行くようで、結婚などを考えるにも適したときとなっております。