世界の占術においては、「ホロスコープ」と「易」の両雄が基本になっている、といっても過言ではありません。
ホロスコープとは、神話の神々の世界とこの地上の出来事も相似形であるとしています。
易は、君子のあるべき理想の姿になぞらえ、万物流転の様を陰陽で表わすとしています。
通常、人は様々な占いをまとめて「占い」と言いますが、この占い (=占術) とは何でしょう?
占術をオカルトや宗教、神智学、心理学、などと結びつける傾向もあるようですが、私はその立場はとりません。
あくまでも、占術とは「いつ、どのようなことが起こるか?」を推測する術です。
そこに、その他のものを関連付けることに、私は反対の立場をとります。
そして あくまでも占星「術」であり、占星「学」ではないと私は考えます。
その、ホロスコープの解釈や易の卦 (け)の解釈は、その読み手の能力に比例します。
科学のように誰がやっても同じ結果が出るとは限りませんので「術」の立場がよろしいのではないかと考えます。
100% の未来予測は不可能です。
しかし、星や易の動きを用いれば、おぼろげな未来図は描けることも事実です。
100% ではないが 0%でもないというところに『術』のもどかしさがあると思います。
ですから、逆に、ある特定の宗教や学問、オカルトに併合するには大きな危険が生じるのです。
東洋でいうところの五術=占術の5つの種類
1=山 2=医 3=命 4=相 5=卜
山とは、地形による占い、龍脈や龍穴、方位からの解釈。
医とは、もちろん医術からの解釈。
命とは、生年月日からの解釈。
相とは、見た目。つまり人相、手相、骨相、声相などからの解釈。
卜とは、易・タロットなどのように偶然性に頼る弁証法的な解釈。
以上のような分類が出来ます
ホロスコープは「命」の部類、易は「卜」の部類です。