この期間、逆行中の星は火星・土星・冥王星です。
まず、火星の逆行の具体的意味です。
火星とは、行動や闘争、情熱、そして性的モチベーションなどを暗示します。
これが逆行すると、普段とは少し違ったベクトルで行動的になったり、情熱的になったり、
または現在の行動に対して疑問を抱いたりすることが多くなることが考えられます。
例えば、健康のためにボクシングを始めました。そしてそれにのめりこんでいって
上達もしますが、相手のパンチを受けて怪我をしたり、疲労物質が腎臓の濾過能力の限界を超え
内臓にダメージを受けたりと。
すなわち、本来の行動の動機が健康であったのに、そのために健康を害する。
そんな本末転倒な事態が生じる可能性もある時期と言う事です。
ですから、現在の行動の本来の動機や目的を再確認する時ともいえます。
土星の逆行とは。
土星とは、上長者、体制、社会的常識、古いもの、プレッシャーなどを表します。
土星の逆行期間は、今までの社会常識と自分のかなで形成されてきた常識の
すりあわせ期間といっても良いでしょう。自分の会社内だけでまかり通っていた常識が、
一般社会(あるとすれば)や他の会社では全く通用しない。
そのような場合に常識のコンプロマイズ=妥協が必要となります。
もちろん自分の価値観なくしては社会と言うものは認識できないのですが、
ここでもそのような作業が必要となります。
冥王星となると、殆ど意識上には上らなく他との天体との関係でその天体の意味を
自分なりに再構築して行くと言う事になります。逆行をいたずらに畏れることなく、
点検期間として活用してゆくことです。
さてこの時期は 4月後半のカーディナル・クライマックスで撒き散らしたいろいろなものの後片付け、
または整理整頓の時だと思います。
まだまだ、座相は崩れていませんのでそれなりの効果や影響は残ります。
ピークは過ぎましたが、変化はまだまだ継続中という事です。
3日に金星が牡羊座に入ります。
この現象を受けて、天秤座にて現在逆行する火星とミューチャル・レセプションを
形成することになります。これは金星が牡羊座を出てゆく5月29日まで続きます、
対向星座のミューチャルレセプションとは、「矛盾の塊」みたいなものです。
占星術の基本的考えの一つに天体は本来の座の対向星座で力を落とすとあります。
この金星と火星の関係はまさに その矛盾を絵に描いたようです。
これがピークに達するのは5月11日 さてどんな展開になることやら!!
一方で水星は8日に本来の座・双子座に帰還いたします。
これは、知的分野における一段の前進を暗示しておりますので、
研究や勉学においては進展のあるときとなります。
そうなると、また本来の座にある星、魚座の海王星、双子座の水星
そしてミューチャルレセプションの金星・火星および土星・冥王星と、
10天体のうち過半数の6天体が非常に力を得て、自己主張が強くなり、
台風一過ならぬカーディナル・グランドクロス一過と思いきや、大きな力のバランス
構築はなおも継続中と言う事なのです。