2012年08月06日 07:32
蝉の声

今朝　はじめて蝉の鳴き声で起こされました。

ゆく夏を惜しむように　鳴く蝉。

昔　学校で習った蝉の一生。

・・・・・セミとは何年も土の中にいて　やっと地上に出たと思ったら、数日間でその一生を終えてします・・・・・・

これを聞いて　とても哀れだと思ったのですが、

今は　地下の生活が悪いと決めているのは人間の勝手な思いなんだなあ～～と思います。

昨日　どこかのＴＶでインドのある地方のポーター(大きな荷物を担ぎ運ぶ)の生活を取り上げたドキュメンタリーをやっていました。

７０ｋｇの荷物を一日担いで　約７０円の収入。
カシミール地方から出稼ぎに来ている　４０歳のある男性が４ヶ月ぶりに２４時間かけて電車で家に帰る。
そこには　涙で待ち構える　妻と　美しい娘と　素直そうな息子。
数千円のお金を妻に　お土産に服を娘に　
そして妻が　「まぁ！！こんなにたくさんの金を・・・大変だったでしょう」
そして　父親　「私は愛するものの為には　どんな苦労もいとわない。それが私の幸せなのだ！！」

久々に　感無量！！　滂沱！！

少しでも効率的に　楽をしたい　それとお金がすべて　などなど

セミのように　地下が楽しいかもしれない
インドのポーターのように　ひたすら愛するものの為に働くこと

忘れていた感動や　色眼鏡に染まった価値観。

流行の服を着て　洒落たレストランでランチをとり、かっこいいオフィスで仕事をして、素敵な恋人とトレンドなディナーを・・・・・・
そんな　底の薄い価値観の上に成り立っている　最近の世の傾向。
何なんだろう？？　　大きな感動は　大きな苦労の果てにしかないものなのかもしれないと　改めて　思いました。

明日は立秋。暦の上では今日が夏の最後の日。


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