2010年08月18日 13:58
夢　・　弁財天　　・カナリヤ

連日の熱帯夜！！
めったに夢なぞ見ない私が、今朝方、上野・不忍池の弁天堂の夢を見ました。

これは何かの？？　金運上昇の兆し？？　と思い
とりあえず、「五行事務所」への通勤途中なので、暑い最中、カメラを担いで出かけました。










上野・不忍池で私は小さい頃よく遊びました。
ですから本当に　慣れたところなのですが、途中でちがう考えが浮かびました。
その不忍池の端にある　「カナリヤ」の歌碑のことです。
















以前、「童謡の成り立ち」？？　といったような題名の本を読んで、感銘を受けたことがありました。

それは　「カナリヤ」　　(歌を忘れたカナリヤ)という童謡についてです。

作詞家の　『西條八十』　が詩の道を　親の死や、兄の放蕩によってあきらめかけて、雑役(生活のためのいろいろな下働き)でやっと糊口をしのいでいて、まさに　詩の道　を忘れかけていた時！
鈴木三重吉にみいだされて　また詩の道に戻ることができました

皆様もご存知のように
「歌を忘れたカナリヤは、後ろの山に捨てましょか？いえいえそれはかわいそう・・・」　の歌が　その時の作品だそうです。

全文
　　
唄(うた)を忘れた　金糸雀(かなりや)は
後(うしろ)の山に　棄てましょか
いえ　いえ　それはなりませぬ

唄を忘れた　金糸雀(かなりや)は
背戸(せど)の小薮(こやぶ)に　埋(い)けましょか
いえ　いえ　それはなりませぬ

唄を忘れた　金糸雀(かなりや)は
柳の鞭(むち)で　ぶちましょか
いえ　いえ　それはかわいそう

唄を忘れた　金糸雀(かなりや)は
象牙(ぞうげ)の船に　銀の櫂(かい)
月夜の海に　浮(うか)べれば
忘れた唄を　おもいだす


そして　最後の段の詩
私は、これを聞いて　とても感銘をうけました、涙しました！！
それまで２番くらいまでは知っていても　最後の段までは知らなかったのです。

「象牙の船に　銀の櫂・月夜の海に浮かべれば　」

なんと　素晴らしい情景と　心理描写でしょう
　(これは鈴木三重吉からの恩を歌っているとの事です)

当時の私　といってもそんな前ではありません
人生に迷い　仕事や社会にも迷い　どうしていいかわからないとき
これに出会ったのです。
偉大なる　西條八十　と比較するのは真におこがましいですが
自分にとって　象牙の船と銀の櫂は？　月夜の海は？


生活のためにはこうしなければならない　するべきだ！
という　考えではなく　こうしたい！　という気持ちがありました。
しかし　それを貫くほど　周囲の環境は甘くはありません。
まさに　生活のため　いろいろと模索していた頃でしたので余計に感動したのでしょう。

皆様も　そんな時があるのではないでしょうか？
自分が最も輝ける場所　
自分に最も適したところ
忘れた何か　眠っている何かを呼び覚ませてくれるもの。

人生は人との出会いが大部分です。
他力本願ではありますが　それを生かしてくれる人との出会い
またその時のためにそれに応えられるだけの力をもって
月夜の海に　漕ぎ出す時を　待っていたいと思います。


今、土星、木星、冥王星でがっちりＴスクエア！！
とても厳しい状況です
だからこそ　スタンスの再確認のための　夢だったのかもしれません。


　

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