まずこの時期は16日の蟹座の満月から始まります。
月の本来の座は蟹座。ここにある月はとても力が強く、それが満月ともなれば、その影響はマックスでしょう。
月とは感情を暗示する天体ですので、この日周辺では、感情の振り幅が最大となるようです。
「泣いたカラスがもう笑う」今では死語かもしれませんが、そんな感じが漂います。
そしてもう一つの特徴として、この月とリリスがコンジャクションをします。
リリスとは、その占星術的意味は別として、月の地球からの最遠隔点を表します。
ということは、月が地球から最も遠いところにあるという意味ですから、この満月は一番小さく見えるのです。
この1月15日から1月31日まで星座を変える惑星はありません。太陽は20日に水瓶座に移り、二十四節気の『大寒』となります。黄径300度、牡羊座0度から数えて300度のところに太陽が到着です。
水瓶座とは獅子座の対向星座で、太陽の力が一番弱まるところとされます。獅子座の時期、つまり、夏が一番太陽の力を感じ、この時期が一番太陽の力が薄れる。つまり、寒い時期という事です。
この期間逆行している惑星は相変わらず、金星と木星の2天体です。
西洋占星術で吉星の最たるものとされるこの2天体の逆行は、少しばかり残念な時ともいえますが、金星は富と美、木星は繁栄。これらの要素についての見直しの時期と考えれば無駄にはならないはずです。
いままで、山羊座にあった多くの天体も金星と冥王星だけになり、この冥王星に逆行の金星が近づいてゆきます。31日まで逆行する金星は、31日に冥王星と一番近づきます。
これは、愛情の見直しにはもってこいの座相。もちろん絆を深めるためにです。
一方でこのコンジャンクションと木星が180度。
これは、贅沢や野放図、気の多さなど、それらが災いして権力や財力を失うという暗示も含みます。
あまり、愛情問題や金銭上のことで調子に乗らないことです。
そして、この期間の特筆事項!
31日の日の出の頃、1月で2度目の新月を迎えます。これは水瓶座の11度少し前で起こります。
1日の新月は強烈でしたが、ここではカーディナル星座が少しは弱まるので、少しばかり冷静な姿勢で物事に取り組んでゆけるのではないかと思います。