12月最初のイベントは3日の新月から始まります。この射手座10度で起こる新月は牡羊座の9度にある天王星と120度=トラインで呼応します。
まず、射手座の新月が強調することは 自由・スピード・変化です。この変化という事に関しては天王星がその領域を司りますので、今までのカーディナルクライマックスで言うところの変化にスピードが付きます。このトラインの関係は 独創性があり個性的な変化の方向を暗示しています。他と歩調を合わせるのをやめたときに、新たな道が見つかるのかもしれません。ここでの「風変わり」ということを恐れてはいけません。人間一人ひとり、個性の塊です。それを類型の中にとどめてしまうから、没個性、抑圧が起こるのであって、他と違うことこそ成功の要素なのです。ここでは、そんな積極的変化に挑戦するには適した座相となります。
5日、水星はこの射手座に移ってきます。射手座の水星とは、本来の座、双子座・乙女座から見たならば180度と90度とあまり良い場所ではありません。射手座の水星とは、衝動性を持ち、少しばかりせっかちなところがありますのでじっくり取り組む地味な論理的作業には、少しばかり努力が必要でしょう。
そして8日、今度は火星が天秤座に入ります。闘争の星・火星がノーブルな天秤座に入ると、欲望が調整されます。しかし、ここも火星にとっては本来の座から180度の座で一番力が落ちるところです。積極性というものを保つには努力がいる時期となるでしょう。
そしてこのあたりから、木星と土星は木星の逆行により再びトラインを形成し始めます。 これは12月一ヶ月間を通しての暗示ですが、この座相は、努力が報われる、仕事の完成、規律が行き届くなどの素晴らしい暗示です。今まで何かを成そうとしてきた方々には朗報が待っているのです。
一方で、火星が天秤座に入り、山羊座の冥王星、牡羊座の天王星、蟹座の木星と新たなるコンビネーションによるカーディナルグランドクロスが形成され始めます。変化に加速が付くことは間違えないでしょう。