火星の乙女座進入とともに10月後半は始まります。乙女座に進んだ火星は獅子座にあったときの衝動性から欲求の抑圧性というものに変化をしてゆきます。
つまり我々の中にある暴力性や行動力、または性的な欲求に、多少の沈静化が及んでくるという暗示です。
そして、厄介なのがこの火星と魚座の海王星が180度を形成するということ。これは、火星の持つパワーが低下したにもかかわらず、海王星が妙な刺激を与えるために、不健全で不品行な思いに浸ってしまうということが考えられるのです。
欲求がねじれた方向に進んでいってしまうことに注意が必要です。薬物依存などにも注意が必要です。これは官能的な耽溺をも意味する座相なのでこちらにも留意してください。
そして19日、牡羊座での満月。これは日本では見えませんが、ヨーロッパでは半影月食となりますので、ある程度強い暗示を持つ満月となります。その暗示とは行動力・欲求とバランス・優雅さの拮抗という事に表されます。この牡羊座の月、天秤座の太陽もカーディナル・クライマックスの一環としての効力を持ちます。変化の引き金になる可能性も大きいのです。
そして20日、秋の土用が始まります。これは11月7日の立冬まで続きます。言い伝えでは、土をいじること、植物の植え替えや土木工事には適さない期間とされています。
続く21日、数日前から速度を落としていた水星が地球から見ると止まります。そして、ここから逆行が始まります。これは11月11日までの現象ですが、機械類の使用開始や契約、捺印には向かないときとされています。これらを行うときは慎重に!絶対にいけないというのではありません。ミスが多くなるということですので注意を怠らないこと。
23日、24節気でいう「霜降」、さすがに寒気が増してきます。ここで太陽は蠍座に移って、占星術で言うところの冬の始まりです。
この蠍座に移った太陽は、魚座の海王星とトラインを結び、直観力やリズム感、神秘力が増します。精神というか魂が敏感になってくる傾向があります。火星と海王星の180度をこの太陽が仲裁する関係になりますので、悪夢や妄想から覚めるということが強く暗示されます。
このようにいろいろな天体現象が生じる10月後半、気を抜かないように、多少の緊張感を持ってお過ごしになることです。