この時期の大きな話題は、なんといっても木星の双子座から蟹座への移動でしょう。この1年毎のイベントで大きく世界が変わるといっても過言でありません。
今までの約1年、双子座にあった木星は、双子座の意味=知ということを拡張拡大してきました。これから木星が入ってゆく蟹座とは、家庭・テリトリー・大衆・公共事業・母などのイメージ。これらのことが勢いを持ち始めます。
木星は、蟹座ではその力を発揮しやすいので、公共事業・住宅建設など社会的な規模で盛り上がってゆくでしょう。そして家庭や母親という概念の拡大。未就学児の教育問題・出産・育休などの話題が跋扈します。流行しそうなのは、家庭内で楽しめるもの、家族単位で出来るもの、赤ん坊や母親に関したものなど、それらが強く出てきそうです。
21日、太陽が蟹座に入ってそんな気運を高めます。以前よりここに入っていた金星・水星も同調します。そして26日、木星が蟹座に入り、大いに蟹座的雰囲気が充満してきます。
この木星の蟹座移動によって、まず一つは蠍座の土星と魚座の海王星とのグランドトラインが天空に描かれます。これは素晴らしい予兆です。大いなる希望と夢の具現化を暗示します。そしてもう一方では、山羊座の冥王星・牡羊座の天王星とカーディナルTスクエアを形成します。
この2つ、どちらも木星以遠の動きの遅い星の間で起こるので、急激ではないが確実にそれらの影響を我々に及ぼすということです。そしてどちらにも木星がかかわるために、「行き過ぎ・やりすぎ・甘い考え」などの暗示が付いて回るようです。
しかし、其れが意外にもうまくいってしまうという、すこしばかり能天気な状況にもなるでしょう。向こう一年、バブルらしき状況も生み出されますが、その反面、その恩恵に全く浴せずに徒労にくれることも…
2011年あたりから始まったカーディナル・クライマックスの最終章がやってくるのでしょう。