土星より内側の星の逆行も終わり、この期間逆行しているのは天王星、海王星、冥王星の遠隔天体だけとなっています。
やはり、実害はないといえども、水星や金星の逆行は気分的にあまり歓迎できるものではありません。私はそれらを反省の期間とも捕らえますが、反省を愛する人は、それ程は多くはないでしょう。つまり少しの言葉使いでの行き違いや、ちょっとしたうっかりで何かを仕損じてしまう。その結果として、それらに懲りて、反省をして二の轍を踏まないように調整してゆく。そんな、必要だけれども、もどかしい時が水星や金星の逆行に当たるのでしょう。
夏もそろそろラストスパートをかけてきました。それは星の配置で言うと、最後のクライマックスが18日の獅子座での新月です。
この獅子座25度で形成される新月は、天秤座の24~26度にある火星と土星のコンジャンクションと60度という幸福な角度を作ります。『節制の効いた行動力』、そんなパワーが授かるのかもしれません。
そして、これとは正反対の暗示がこの満月より少し前に形成される金星と冥王星の180度です。これは愛情問題や財産についての問題が想起される座相です。背徳、破綻などを暗示しますので、注意が必要です。ここに天王星も絡んでTスクエアを形成しますので「突然」と言う形容詞も含まれることをご承知ください。
この暗示は15日くらいから高まります。のんびりとしたお盆休みに、突然の混乱が襲うかもしれません。新月以降も尾を引くようでしたら、長期戦の構えを呈しますので、早めの解消をお勧めいたします。やはり新月は物事の始まり。トラブルを抱えて新月を迎えると長引いてしまう可能性は否めません。
23日に太陽は獅子座を後にして乙女座に。午前中、月は天秤座で火星と重なった後、蠍座へ。翌日24日には火星も蠍座へ。火星にとって蠍座は本来の位置。力がみなぎります。サソリの再生力と攻撃力、そして生殖能力に象徴されます。
この蠍座に入った火星は魚座の海王星と120度の絶好な角度をとります。直観力や激しい感情の統制が効くと言う、ある意味素晴らしい配置です。ほとばしる感情に道筋をつけましょう。しかし、この反面、海王星は太陽と180度をとります。こちらは自己欺瞞、裏切り、背信行為などを暗示し、一筋縄では行かないようです。
このように 8月後半は良い暗示の裏には相反するハードな暗示と、とても矛盾を感じる期間でもあります。それらのバランスをうまくとるのは、自分自身なのです。