この時期の特筆事項はなんと言っても、15~16日にかけておこる射手座での月蝕です。太陽、水星が双子座25度付近にあり、対向の射手座24度付近にドラゴンヘッドと月が位置します。射手座と双子座の方にとっては、特にインパクトのある時といえます。具体的にどんなことが起こるかということは、それぞれですが、楽観的に見れば「問題の解決」、悲観的に見れば「問題の再燃」といったところです。どちらにしても今までの路線を乗り換えるか、違う手段で乗り継いでゆくかでしょう。
依然、土星と冥王星、天王星のTスクエアはがっちりと組まれています。晴々とした状況とは程遠い中でも、何かが吹っ切れたり、新たな希望が湧いてきたりすることは間違いありません。木星が牡牛座に移り、派手さは消えたものの、堅実な歩みを推奨しています。特にこの満月過ぎから木星120度冥王星の影響が強くなり、経済や権力に対しての欲求が高まります。個人においても同様です。各自の経済の建て直し、政界では権力の奪い合いが表立って始まりそうです。これは悪い意味ではなく、中途半端な偽善よりは、相当の効果をもたらすはずです。「皆様のために!」から「まず自分がしっかりしなくては始まらない」といった風潮になってゆくでしょう。悪いことではありません。欲求をまじめに追及する時に移行してゆくのです。