8月の30日に木星が逆行に転じました。これは今年のクリスマス過ぎまで続き、現在の牡牛座10度から、牡牛座の01度近辺まで戻っていってしまいます。水星の逆行とは少しばかりその意味を異にします。水星の逆行は、ちょっとした混乱などを暗示することもありますが、木星の場合は「幸運の女神」だと思ってください。よく言われる寓話に、幸運の女神には後ろ髪は無い。過ぎ去ってから髪をつかもうとしても、それは不可能であるという意味です。しかし、この木星の逆行はその女神が、まるでmoon walkでもしているかのように、目の前を、フィルムの巻き戻しのように通ってゆきます。一度、逃したチャンスにもう一度、チャレンジすることが出来るのです。その具現化は、順行に転じる2011年末からですが、そこから約半年間は、その女神の到来を待ち受けることが出来るのです。待つということはチャンスを逃さないこと。この逆行期間はそのチャンスをつかまえる方法のシミュレーション期間ともいえるのでしょう。
そして12日の魚座での満月の後の冥王星の順行開始。これもまた目立たないけれども大きな緩やかな変化をもたらすでしょう。もちろん良い意味で。それは戻りつつある木星と進み行く冥王星が、再度タイトな120度を形成しに向かうからです。この事象のキーワードは『復活』『再生』です。社会や被災の復興から人間関係の修復まで、あらゆるところに復活のチャンスがあります。何をするにも基本は人間関係です。その修復や再構築をここで果たして行くことが、前述の理想の具現化という時期に、より一層の結果を残す、大きな要因となります。今からはじめましょう。一度は敗れた道でも、もう一度チャレンジする価値があります。