この期間の主な星の動きとして、
先ず20日、火星が天秤座から蠍座へと移動します。
天秤座は火星にとってはアウェイとなり、あまり居心地の良い場所ではありませんでした。
尚且つ、山羊座の冥王星と不調和的でしたので、多くの争いなどを生じさせました。
天体は不調和な星座にあると、力を落とすのではなく、悪い面が強調される暗示になるのです。
冥王星が発見され、蠍座の守護星となる前までは、蠍座の守護星は火星でした。
そのため、火星にとって蠍座とは本来の座でありホームと言えます。
ですから、蠍座に入った火星は、その力を「行動力」「勇気」「情熱」という形をとって体現して行くのであります。
21日、蠍座を逆行中の水星が順行に転じます。
これで蠍座には、火星・水星・太陽 の3天体が同室になり、蠍座がとても強調される時期となります。
22日の23時台、太陽は射手座に入ります。
これを東洋二十四節気では『小雪』と称します。
本格的な冬の到来であります。
26日、金星が山羊座に入って行きます。
これで射手座での金星と木星の同室が解消され、楽観ムードから現実モードへの転換となります。
27日、射手座04度にて新月が形成されます。
この新月に対応する天体はありませんので、射手座特有の「自由」「スピード」「変化」という事がコンシャスされるきっかけとなるでしょう。
28日、月が山羊座に入り新月域は解消です。
この時、山羊座には月・金星・土星・冥王星と揃います。
今度は山羊座に視点が移って行くのです。
射手座の躍動的な雰囲気から一転、山羊座的な特徴である「安定」「保守」「教条主義」
そんな傾向が強まってまいります。
そして、12月03日には、いよいよ木星が山羊座に移り、グレートコンジャンクションの形成となって行くのです。